ゴアテックスはもう古い? 2011年は防水透湿シェルの革新の年になる!

アウトドア業界の一大事件。今年2011年はレインウェアやハードシェルジャケットに使われてきたゴアテックスをはじめとする防水透湿素材に大きな革新が起こるそうです。

防水透湿(Waterproof Breathable)とはその名のとおり、雨や水気を防ぐ防水機能とともに身体から発する湿度を外に逃がす透湿機能を持った素材のこと。アウトドアウェアではゴアテックスが有名ですが、旧来の防水透湿素材はどれも透湿性が満足のいくものではなく、行動中にゴアジャケットを着ているとやはりどうしても蒸れてしまうため行動中の風除けや保温にはウィンドジャケットやソフトシェルなどを同時に携行する必要がありました。

しかし近年、今までの防水透湿素材よりもさらに透湿性を高めた素材として注目されてきたのがeVentです。RabやIntegral Designsなどのジャケットで採用されゴアテックスよりも蒸れにくいということで一部で注目を集めていました。実際に使用した人などのレビューでは、冬場の行動中に着用しても背中から蒸気が発散されているのが目で見ても分かるくらい透湿性に優れているそうです。

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Rab eVent Demand Pull-On Jacket (280g)

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Integral Designs eVent Thru Hiker Jacket (340g)

そして2011年、eVentに類する非常に高機能な次世代の防水透湿素材が多くのメーカーからリリースされ、ハードシェルジャケットは一新されます。今後はもう行動中でも雨が降ってもアウタージャケットは一枚で対応できるようになるのかもしれません。以下、GearJunkieより。

1. ポーラーテック NeoShell

まず一つ目はフリース素材で有名なポーラーテックが開発した初の防水透湿素材NeoShell。極小の孔を持つ極めて薄いポリウレタン素材で、水を防ぎながら通気するという性質は従来の防水透湿素材と同じだそうですが、ポーラーテック曰く「市場で最も透湿性に優れた防水素材 (most breathable waterproof fabric on the market)」「ゴアテックスとは異なり非常に高い通気性を持っている(NeoShell is different from GORE-TEX in that it is highly “air permeable.”)」とのことで非常に期待が持てそうです。

GearCasterでもNeoShell素材の仕組みについて言及しています。ゴアテックスやeVentと比べてNeoShellは、生地素材の網の目になっている繊維が非常に細いため水分や通気を防ぎながらも湿気を外に多く排出できるのだそうです。

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66 North、Eider、Mammut、Marmot、Mountain Equipment、Montura、Rab、The North Face、Vaude、Westcombなど多くのブランドがNeoShell採用のウェアをリリースする予定のようです。

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Vaude Alpamayo Jacket (NeoShell素材採用のプロトタイプ)

2. ゴアテックス ActiveShell

本家も負けてはいられません。ゴアテックスは今秋にも最大の透湿性を備えたActiveShellという新素材を披露するようです。

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従来のゴアテックス系と同じように防水性と透湿性を併せ持った薄膜素材ですが、今までの半分の重量となり、接着層を省略することで非常に高い透湿性を実現するのだそうです。Adidas, Arc’teryx, Mammut, The North Faceなどのブランドからリリース予定。

3. Mountain Hardwear Dry.Q

マウンテンハードウェア社はeVentの開発元であるGeneral Electric Companyと提携し、Dry.Qという独自の防水透湿素材を発表しています。「内側からも外側からもドライに保つ (keep you dry on the inside and from the outside)」と喧伝されており、NeoShellと同様の原理で高い透湿性を発揮するようです。

そしてこのDry.Q素材を元に、最高品質の表面素材、裏張り素材、バリヤー、接着、ラミネート技術の独自の組み合わせ(unique combination of supreme quality face fabrics, barriers, backers, glues, tapes and lamination technology)によってShellラインナップを一新するとのこと。

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Mountain Hardwear Dry.Q Elite Jacket ($450)

4. Columbia Omni-Dry

コロンビアからも、2008年以来のOmni-Tech素材からのバージョンアップで新たにOmni-Dryという防水透湿素材が発表されています。Omni-DryはNeoShellやDry.Qと同様の原理で働き並々ならぬ透湿性を発揮するとのこと。「最も軽量な薄膜(メンブレン)素材(the lightest membrane in the industry)」を実現したのが特徴です。こちらは早くも今春から製品化される見込みとのこと。

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Columbia Omni-Dry hardshell jacket

以上2011年に登場する革新的な防水透湿素材のお話しでしたが、今後レインウェアやジャケットの購入を検討の方はしばらく控えてこれらの新製品が登場するのを待ったほうがよいかもしれません。

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